最近良く目にするクラフトビール
いままでのビールと何が違うのかご存知ですか?
ビール好きとしては違いはしっかり知っておきたいと思い調べてみました
クラフトビールの定義
クラフトという言葉は英語ですが、そのまま訳すと手芸品や工芸品、民芸品という意味になります
ではクラフトビールは手芸ビール? 実はこれでも間違いではありません
クラフトには手芸品や工芸品という意味があり、それを作る職人さんをcraftman(クラフトマン)と呼びます
クラフトビールはつまり、ビールを工芸品に例えているんですね
なお、私個人としては職人のビールというような意味合いであると思っています
ではクラフトビールの定義とは手作りかというとこれもまた違い、アメリカではきちんと定義されています
Brewers Associationというところが掲載しており
Small
Independent
Traditional
の3つが条件です
Smallは生産量が少ないということ(年間600万バーレル以下)
Independentは酒蔵自体が酒蔵の保有者であるということ(外部出資の上限が25%)
Traditionalはちょっと複雑で、麦芽100%のビールのみ造っている、もしくは50%以上が麦芽100%のビールを造っている、混ぜ物により風味付けしていても薄めてはいない、ということです
となっています(出典:Beer Study Group サイト閉鎖したようです)
では日本ではどうかというと、明確な定義はありません
私個人で感じていることとしては
流通が少なく希少性がある
独自のこだわりを持って造られている
日本の定義ではビールではなくてもビールとしての味わいがある
あたりでしょうか
日本におけるビールの定義と海外のビールがビールじゃなくなるわけ
日本におけるビールの定義は酒税法で
十二 ビール 次に掲げる酒類でアルコール分が二十度未満のものをいう。
イ 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの
ロ 麦芽、ホップ、水及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の百分の五十を超えないものに限る。)
と決まっています
よくある発泡酒は、麦芽の重量の100分の50、つまり半分以上の麦芽以外の何かを使うことでビールの定義から外れているんです
そして、海外のビールはこのどちらかに引っかかるものが多数あり、
日本ではビールとしては表記できないんですね
といっても、バーや居酒屋ではビールの欄に並んでいるとは思いますけど
たとえば有名なヒューガルデンは、コリアンダーシードやオレンジピールが入っているものがあります
このように、海外ではビールとして取り扱っていても、日本の酒税法ではビールではないという不思議な状態が生まれています
日本のクラフトビール紹介
日本で有名なクラフトビールをいくつかご紹介します
富士桜高原ビール
オクトーバーフェストでも提供されているこちらのビール
種類もいろいろあって飲み比べてみるのも楽しいですね
富士桜というだけあって富士山近くの山梨県にあります
イベントでも見かける頻度が高いと思うので、一度味わってみてはいかがでしょうか
サンクトガーレン
こちらもオクトーバーフェスト常連ですね
サンクトガーレンの特徴として、なかなか飲まない味のビールがそろっているというのがあります
湘南ゴールドやパイナップル、りんごなどのフルーツを使ったビールや
今はある程度広まっているチョコレート味、季節限定の桜風味などなど、
面白いけれど好みが別れ、はまる人はとことんはまるビールを造っています
個人的には何人かでシェアしていろんな味を楽しんでみるのがお勧めです
よなよなの里
よなよなの里のよなよなエールです
こちらはコンビニやスーパーでも取り扱いが増えており、希少性からは離れていっていると思います
ですが、ほかメーカーにはないエールビール独特の香りがあるため、ここからエールビールファンになった人も多いのではないでしょうか
クラフトビールがはやると、こういうこだわりを持ったビールが増えてきそうなのがうれしいですね